革命最高指導者「88年の内乱はある種の病だった、デイ月9日の偉業で撲滅された」
2011年12月13日付 Jam-e Jam 紙


「88年デイ月9日〔西暦2009年12月30日〕は人々の心を支配する信仰心が顕現した日だった」

 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨日、「デイ月9日の偉業」〔※〕記念本部の関係者らとの面会において、「至高なる神のご意思」と「神の恩寵への信仰」の二つこそ、様々な領域への参加にイラン国民の心を導いてきた基本的要素だとの見方を示した上で、「88年デイ月9日〔のデモ〕への人民による壮大かつ熱狂的参加は、革命のアイデンティティと本質、すなわち人民の心を支配する敬虔なる精神の明確な顕現に他ならないものだった」と指摘した。

※訳注:2009年の大統領選挙後の騒乱が続く中、1388年デイ月9日(西暦2009年12月30日)に大規模な親体制デモが起きた。これを機に、騒乱が沈静化したことから、「イスラーム共和国体制の勝利」を象徴する日として、「デイ月9日」が言及されている。

 革命最高指導者事務局の広報サイトによると、最高指導者は「デイ月9日の偉業」の説明を行うなかで、「人民による大規模な参加」と「人民の信仰心」の2つの要素を指摘し、「《88年デイ月9日》は、些細な出来事などではなく、むしろ人民による偉大かつ永久不滅の運動であり、それは〔1979年の〕革命初期の日々における国民の偉大な運動にも比肩するものだ。〔‥‥〕」と語った。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は第一の要素、すなわち様々な場面における「人民の大規模な参加」について説明するなかで、以下のように付け加えた。「イマーム・ホメイニー(神よ、彼に慈悲を与え給え)の本質的能力とは、人々を〔政治的な参加の〕舞台へと導くことにあった。人々が勇気と理性、そして自らの信仰心に裏打ちされた行動によって闘いの場に臨むならば、いかなる困難も、人々の意志の前に立ちふさがる最大の障害ですら、必ずや霧散するのである」。

〔‥‥〕

 最高指導者はまた、永久不滅なるデイ月9日の出来事の重要性を示す第二の要素として挙げた「人民の信仰心」を説明するなかで、次のように付け加えた。「全ての人民を動員し、舞台に連れ出し、あらゆる困難にも拘わらず、彼らをその舞台につなぎ止める秘訣こそ、心からの宗教的信仰に他ならない。なぜなら、宗教的信仰に依拠するならば、いかなる状況でもあなた方は勝利者となり、敗北は何ら意味をなさなくなるからだ」。

 イスラーム革命最高指導者はこの点から、デイ月9日の偉業をイスラーム初期の時代、ならびに〔1979年の〕革命の勝利の日々にも比肩しうる出来事だったとの見方を示し、次のように指摘した。「この日、人民は自身の宗教的義務に基づいて闘いの場に繰り出し、イラン人民がイスラーム共和国体制に忠実であると同時に、堅固な宗教的意志を享受していることを、暴徒らの宣伝に反して示したのである」。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は88年の内乱〔=2009年大統領選後の騒乱〕という苦い出来事を顧みつつ、次のように付け加えた。「この内乱は単に一部の者たちが街頭に繰り出したというだけの出来事ではなかった。むしろ、それはある種の病に起因する出来事だったのであり、政治・治安対策で撃退しうるものではなかった。〔この病の撲滅には〕人々の偉大な参加が必要不可欠だったのであり、結果的にそれが実現した」。

 最高指導者は、デイ月9日の偉業達成におけるホセインの死を悼むアーシューラー及びムハッラム月〔イスラム暦1月〕の役割を指摘し、「まさに革命当初、ムハッラム月が人々を助けに訪れ、イマーム・ホメイニーが『血は剣に勝る』と仰ったように、デイ月9日の出来事においても、アーシューラーが国民を助けに訪れ、偉大かつ永久不滅なる偉業を創造したのである」と語った。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:8408172 )
( 記事ID:24946 )